最も役立った育児グッズって何でしょうか。
ベビーカーのyoyoも、ベビービョルンのソフトスタイやハイチェアも役立ったけれど、我が家にとって一番大事だったのは「ニトリの毛布」でした。
目次
常に泣いている娘を救ってくれた「白い毛布」
赤ちゃんの頃から、抱っこ以外では眠れず一日中キンキンする声で泣いていた長女。
もちろんベビーカーにも乗れず、チャイルドシートに乗せれば1時間でも泣き続けていました。
そんな私は夜も当然細切れ睡眠でへとへと。
家だと泣き声が辛すぎるので、常に長女を抱っこ紐に入れて外をふらふらと彷徨う日々でした。
そんな日々を少し楽にしてくれたのがニトリの「白い毛布」です。
冬になり寒くなってきたので、aden+anaisのスワドルじゃ肌寒いだろうと思って、夫が一人暮らし時代に使っていたニトリの軽い毛布を長女に掛けておいたのです。
しばらくすると、毛布を近くに置いている時、長女が毛布と戯れながら指しゃぶりをして落ち着いていることに気づきました。
これならいけるかも、と思って毛布と一緒にベビーカーに乗せてみると、なんと大人しく乗ってくれたのです。
生後6か月、長女の毛布への執着に気づいた時、ようやく私は抱っこ地獄から解放され、人並みの生活が出来るようになりました。
「白い毛布」と長女の蜜月
ライナスと言えば「ライナスの毛布」と言われるくらい、毛布と一緒にいる姿が印象的なキャラクターです。
長女も当時はリアルライナスのような感じで、いつでも「白い毛布」と一緒でした。
白い毛布がないと眠れなくて狂ったように泣いてしまうので、保育園のお昼寝用に毛布を切って分身も作りました。
その頃仕事復帰をしたので、帰宅して夕食の準備をする間などは、毛布を持たせておかあさんといっしょを見せておくと、少しは時間稼ぎが出来たように記憶しています。
強まる毛布依存とこのままでいいのかという心配
一方で、こんなに毛布に依存していて大丈夫なのかという不安もありました。
「外で毛布を持ち歩いている子なんで見かけないし、大きくなっても手放さなかったらどうしようか」と。
いろいろ調べていくうちに、このような毛布が安心毛布(security blanket)と呼ばれていることを知りました。
就寝時や未知の環境など乳幼児にとってストレスフルな状況下で、毛布が母親を代理するような存在となり、子供の不安や緊張を癒し、落ち着かせるものとして機能するというのです。
長女は恐らく不安感の強い子供で、抱っこされていないと不安で仕方なくてずっと泣いていたのでしょう。
そこに「安心毛布」という移行対象を見出すことで、母親と密着していなくても何とか生きていけるようになったのです。
「安心毛布は心を落ち着ける大切な存在だから、無理に離させる必要はない、子供が成長するにつれて外の世界に興味を持つようになり、自然と毛布を持ち歩かなくてもよくなる日がくる」という何処かに書かれたメッセージを読んで私の心も落ち着き、暫く毛布と一心同体の日々は続きました。
初めて毛布を置いて出かけられた日
ずっと泣いていた長女も、自分で動き回れるようになると、少しづつ泣く時間が減ってきました。
保育園でも楽しく活動し、お昼寝の時以外はなくてもへっちゃら。
でも、家にいるときやベビーカーなど自由に動けない場面ではいつも毛布と一緒。
そうしないと泣き叫ぶので、外出もままならなかったのです。
冬の間は良かったのですが、夏になるとまた一つの苦難が。
「夏なのに毛布なんて暑すぎ!赤ちゃん茹だっちゃうわよ」とこちらの事情を知らない人にしばしば声をかけられました。
歩き始めるのが遅かった長女も、1歳6ヶ月頃にはそれなりに歩けるようになってきました。
初めてお外に歩いて出てみようとした日、当然長女は毛布も一緒に玄関に持ってきます。
「お散歩するなら毛布はおうちに置いていこうね」と伝えると、最初は不満げに怒っていましたが、お外の魅力が勝ったようで毛布なしで外出することに成功。
その後、お散歩は毛布を置いていくものと覚えたようで、普通に手を繋いで出かけられるようになりました。
3歳長女の毛布との関係
そんな長女も3歳になりました。
あんなに泣いていた頃が嘘のように、よくお話してくれる、心優しいお姉さんに成長しました。
少し前までは怒られた時や悲しい時など、「もうぷー!!」と泣いて毛布を求める姿がよくみられましたが、今はもう常に毛布がなくても大丈夫。
寝るときに「ちろいもうふは??」と聞くくらいです(睡眠グッズとしては未だ現役)。
ただ毛布の大切さは変わらないようで、「こうさぎちゃんは白い毛布が好きなの?」と尋ねると、「ちろいもうふがね、だーいすきなの!とってもだいじなの」と答えてくれます。
以前は毛布を触ることと指しゃぶりがセットになっていましたが、指しゃぶりを辞めさせてからはただ毛布を顔に当ててくつろいでいます。
無理に毛布を取り上げなくても、自らちゃんと離れていくというのは本当でした。
ニトリの毛布の癒し効果はすごいんじゃないかという仮説
なんでこんな長女と毛布の昔話を今更書いたのかというと、ギャン泣きモードに入った次女に試しに「白い毛布」を与えてみたら、スッと指しゃぶりを始めて泣き止んだのです。
長女の安心毛布がニトリの汚い毛布(しかもパパのお下がり)というのが若干嫌で、次女の安心毛布は、aden+anaisのスワドルか、ジェラートピケの肌掛けにでもなってくれたらいいなと勝手に思っていたのですが、どちらにも大して執着を示さなかった次女が、ニトリの毛布にはやたらの反応したのが驚きで。
「白い毛布」は長女の宝物なので、次女にあげるつもりは一切ありませんが、絶妙なふわふわすべすべ感が赤ちゃん心をくすぐるのでしょうか。
赤ちゃんが泣きすぎて辛い人は、おうちの中で一番肌触りの良い毛布を赤ちゃんに与えてみると良いかもしれません。