こんにちは、うさぎです。
少し前になりますが、ゴールデンウィークのおうちプロジェクトとして、ロシアの微炭酸飲料クワスを作りました。
早速、手作りクワスの作り方についてまとめていきたいと思います。
クワスとは
クワスとはライ麦と麦芽を発酵させて作る、ロシアを代表する微炭酸飲料です。
大きなタンクに入ったクワスが路上で売られる光景は、ロシアの夏の風物詩です。

上手く表現できないのですが、「香ばしい麦茶に砂糖を入れて、微炭酸にしたような味」がするなんとも不思議な飲み物です。
クワスの作り方
様々な作り方があるようですが、「ライ麦パンを水に入れ、放置して発酵させる」というのが基本的な作り方のようです。
しかし、日本ではまずライ麦パン自体がなかなか手に入らない。
(普通に売られているライ麦パンは強力粉に、すこしだけライ麦を混ぜ込んだようなものなのです。
私が欲しいのはライ麦の割合が高い「黒パン」といわれるもの)
ということで、ライ麦パンを焼くところからスタートすることにしました。
ライ麦パンを作ろう
ライ麦パンを作るには「ライ麦粉」が必要です。
ライ麦粉はAmazonやTOMIZ(富澤商店)オンラインショップなどで買うことが出来ますよ。
ロシアの黒パンは酸味のあるパンなのですが、その酸味は乳酸菌と酵母で出来たサワードウというパン種に由来するようで。
サワードウ作りからやると盛大な実験になりそうだったので、そこは簡略化してホエイを使ったレシピを参考にしました。
クワスの作り方
クワスの作り方の参考にしたのはこちら。
りんごとハチミツを使って作る、なんとも爽やかそうなクワスです(半量で作っています)。
まず、乾燥させてオーブンで少し焦がしたライ麦パン50g程と、種と皮を付けたまま薄切りにした林檎1/2個を準備します。

次にパンと林檎と砂糖大さじ1をピッチャーに入れ、水を注ぎます。

最初はこんな感じ。パンは下に沈んでいます。
暫く放置しておくと炭酸が出てくるはずなのですが、半日おいても炭酸が出てこなかったので、ここでほんの少しだけインスタントドライイーストを投入。
朝起きてクワスを確認すると、炭酸がぶくぶくと湧いて、濁りのある状態になっていました。
パンは炭酸のせいか上に浮かんでいます。

コップに注いでみると薄い黄色。

市販のクワスはコーラのような色をしているので、かなり色が薄いなという印象です。
甘味をつけていなかったので、蜂蜜を加えて飲んでみました。
肝心の味は、
- 優しいしゅわしゅわ感がある
- パンの香ばしさを感じる
- 林檎の風味で爽やか
という感じ。
クワス自体がかなり変わった味の飲み物なので、クワスが好きな方なら、「あ!いいね!」となる味だと思います。
クワス初体験の夫からは、「変な味」とのコメントをもらいました笑
アクローシュカを作ってみた
不思議な飲み物のクワスですが、ロシアではなんとスープの材料としても使われます。
ハム、ゆで卵、きゅうり、たまねぎを細かく刻んだものに、自家製クワスを注いで塩で味付けすれば、冷製スープのアクローシュカの完成です。

最後はディルをたっぷり加えて、更なるロシア感を演出。
微炭酸のスープなんて変わっていることこの上ないけれど、さっぱりした風味で意外と美味しいんですよ。
手軽にクワスを飲む方法
パン作りから始まり、やたらと手のかかるクワスへの道でしたが、簡単に飲む方法もいくつかあります。
クワスの粉を買う
実はクワスの粉というものが売っていて、これを水に漬けて一晩置くとそれなりに美味しいクワスが出来ちゃうようです。
まだ買ったことないけれど、この夏のどこかで購入するつもりです。
お店で飲む
クワスはロシアの国民的飲料のはずなのですが、ロシア料理店でも置いてあるところはそれほど多くありません。
ざっと調べたところメニューにクワスがあったのは以下の店です。
東京都内には約30のロシア料理店があるそうですが、ウォッカやロシアビールよりも遭遇率は低そうです。
さいごに
タピオカが大流行ですが、クワスも爽やかで暑い夏にめちゃくちゃいい飲み物だと思うんですよ。
キリンの「世界のkitchenから」あたりで製品化されないかなぁなんて毎夏思っているのですが、、、
フォトジェニックじゃないからだめなのかな?笑